kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「三尺三寸の箸」

これは仏話 「天国と地獄の違いの寓意」として よく使われる話のようだ

一尺が30.3cmだから「長さ1mの箸」ということになる

天国と地獄 供される料理には違いがない

誰にも 同じ三尺三寸の箸が渡されている

では「なぜ天国と地獄なのか」という疑問が湧く

 

それは「箸の使い方」に外ならない

 

地獄の住人は1mの箸を使って 争うようにご馳走を取り合い 摘まみ上げるものの 箸が長すぎて口の中に入れられない 入れられず落とす者もいるだろう それを他の誰かが分捕る このような光景が食堂で繰り広げられ続け 結局誰も食べることができず 朝餉か夕餉の時間は終わる

天国でも全く同じ環境で 持たされる箸は同じ 食べる方法は実に簡単「誰かに 互いに口の中に入れ合えばいい」…そうすれば皆食べられ満腹になる

 

「2024年現代的な寓意」だなぁ…と思った

 

ここは地獄 いいや ここは天国 

 

その違いは 状況や持ち物ではなく 心の中

 

「天国と地獄」はいつも心の中にある

 

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