未来のことを想像し 考えるのは 暇つぶしでもあり あわよくば物語として何か書けないか…という「企み」も少しは入っている…気がする
未来はユートピアかディストピアか? それは受け手次第だろう きっと…
なのでどちらを描くにしても 9割ウソを書くにしても 1割はリアルを混ぜ込まないと面白みがない リアルの1割を思いつくために色々考える
表題は「ヒト」にまつわる話 遺伝子や遺伝子として形質化しなかったガベージDNAも含めての想像ということになるだろう
「健常者」という 私にとって おおよそマトモじゃない言葉を 社会は使っている
ここで 「完全に DNAレベルでも健常な人」を「ホワイト」として仮定する
さて その比率やいかに…
私が察するに 日本人口の半分以下だろうと思う
重篤な病に罹るDNAに関しては 今回除外するとして 「知的・精神的偏り もしくは傾向 明確に言えば 障害」だけを取ってみても 数千万人単位でホワイトではない。と考えている
その一例として「発達障害」がある
統計では 16年前は7000人だったが 16年後の2020年だったか21年だったか その年には15倍に増えていた つまり10万人を超えたことになる 今年2024年ではもっと増えていることだろう なぜこれほどまでに増えたのか…それは検査を受けた人の数が増えたこともあるだろうが 検査方法がより細密になったからだろうと思われる とは言えDNAまで調べているわけではないので この数なのだろうと思う
健常者の対義語は「障害者」ということになるが
その中間に位置している人を「なんと呼べばいい?」
仕方ないので「グレー」としよう グレーは無限の濃淡であり 実際は明度差だけでもなく 傾向・分類の要素を考慮すれば 無彩色ですらないのだろう
いつの日かわからないが 20年か30年後は DNA解析が今まで以上に進化し 「犯罪傾向」や「統合失調症等精神疾患」「自閉スペクトラム症候群(ADL)注意欠陥多動性障害(ADHD)等発達障害」も見抜けるようになるだろう
優生保護法によって妊娠中 ダウン症の胎児であるとわかった場合 中絶ができる
昔は表ざたされていなかったが ADLはダウン症と異なり 21番染色体が3本という事故ではなく「遺伝」的要素が強い でなければ兄弟そろってADLはあり得ない しかしこのような事例を多く見てきた身としては わかっていた
ならばDNAを調べれば それも胎児の段階で調べれば ADLかADHDかLDかもわかってしまうことになる…その原因が夫の側にあるのか 妻の側にあるのか 2人の相性の問題なのか ケースは様々だろうが 相手が「ホワイト」でないと…と言い始めたら 一体どういうことになるだろう
顔はいくらでも整形できるが DNAはそうはいかない そして 遺伝子として表出するか否かも「確率」でしか出せない
自分を考えた時 私は「ホワイト」だという自信も 根拠もない
凶悪犯罪を犯した人のDNA解析は今後進むだろう そしてDNAレベルでその因子があったとしたなら どのようにその罪を問うのか? という問題も発生する
今は多くの人が「自分をホワイトだと思い込んでいる時代」に過ぎない
純白とは「絶対的な色」 もしかしたら 誰もいないのかも知れない
その観点で「健常」と「障害」 「犯罪」と「正義」について考え直さなければいけない時代がやって来る
絵描きにとって「White」は最難関の曲者の色 黒より難易度が高い
だからいつも こだわり 悩み続け この色に振り回される…
唯一 師匠に「美しい」と言われた絵 詩人 吉増剛造にも褒めてもらった 白はシンドイ。
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