kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「煉獄」

未完成ですが 他の絵は何が何だか分からない状態なのでこれを貼り付けることにしました 恥の上塗りとわかってますが

 

メルカリで誰かが描いた絵が1500円で売られています 3000円程度の絵なら「有名な人が描いた」と言って誤魔化せるかもしれません 30000円程度の絵には作者名がついていたりして これと数億を超える「名画」と比べて考えたりすると よく分からなくなってきます

けれど「個性」「強さ」という点で一線はあるように感じます

私の絵と言えば「似ても焼いても食えない中途半端な状態」

新しい意匠の絵を描こうするときは「煉獄」にいる気分です

 

誰かの真似でなく 自分で無から作り上げるということは「煉獄」または地獄的気分を味わうのに似ています

 

さて 「煉獄」という言葉の意味ですが

カトリック教会の教義で 正教会プロテスタントなどキリスト教の他の教派では認めていない世界です

簡単に言ってしまえば「天国には行けなかったが地獄にも墜ちなかった人の行く中間的な世界」ということになるでしょうか

それでは「まるで現実世界じゃん。」と思われる方もいるかもしれません

ただ楽な世界とは言えず 精神的な苦を伴うことになります

「絵描き」と名乗らなければ こんな目に遭わずにすんだのでしょうが たるみ切った自分の絵に張りを与えるには退路を断つしかないと思いますし 生は一度きりですから…

以前30歳で飛び降り自殺をした画家「深井克美」の絵を紹介しました この絵

周囲から高い評価を受け 将来を嘱望されながら 何故深井は自ら死を選んだのか「不明」ということになっていますが 別の観点で考えればシンプルのような気がします

「もう描きたくなくなった」

自分で画家という職業を選んだくせに何を勝手に…と思われるかもしれませんが むしろ勝手だからこそ人間だと私には思え でなければ「転職」することも「離婚」することもないはずです

心は雲 同じ形で居続けることはありません

 

さっきまで描きながら のたうっていた自分 ダメな自分

それを鏡のように見せられ続け 煉獄状態を味わうしか 今は方法がありません

 

米津玄師氏は相当凄いクリエーターだと私には感じます

彼の歌は「正直」です

あれが欲しい これが欲しい ただ虚しい

幸せになりたい 楽して生きていたい

全部滅茶苦茶にしたい 何もかも消し去りたい

あなたのその胸の中

…これは本音だと思います 彼は「地獄」と呼んでいますが

私の頭もたまにこうなりますし 彼もその中で生み出してることでしょう

さらにこの歌は現代の若者の「本音」であるように感じます

kei


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