30年程前 短い間だったが JICA(国際協力事業団)に籍を置き 東京で暮らしたことがあった その時何のパーティだったか忘れたが 国際協力に携わる国立研究所の所長が参加していた 小柄で頭髪もフサフサとは言えない人で 酒を飲み過ぎたのか赤ら顔だった 何のきっかけか忘れてしまったが 所長と話す機会があり「日本の未来」について尋ねてみた 所長はやや呂律の回らない声だったが即答した
「日本? 少子高齢化が加速して人口が減り 斜陽化していくに決まってるだろ。外国人をドンドン受け入れて血を混ぜ合わせるしか方法はない。」と言い切った
今となってみれば彼は 30年前に今の日本を言い当てていたことになる
何度もここで書いているのでしつこいが 196か国に別れている理由は「民族・言語・宗教・地理・歴史」等によると思う
この中のどれかを崩さない限り 日本の少子化は歯止めがかからない
どれを崩すか…所長の話を真に受ければ「民族」だということになる
2019年のロスアンゼルスを描いた映画「ブレードランナー」(1982年発表)原作はP.K.ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」で 映画の内容とは若干の違いはあるものの 原作者はリドリー・スコットが作り上げたこの映画の試写を見て満足し その後間もなく他界した この映画を通じて私はディックの本を読み漁るようになった
…あ。少し話が逸れたが こんな世界
酸性雨が降り続けるこの世界 日本語と英語が自然に通じ合っていて 主役のハリソン・フォードがうどんを食べている
2023年になっても「アンドロイド」も「ホバーカー」も作れていないが この映像をロスアンゼルスではなく「トーキョー」だと仮定して観れば 少子高齢化は防げるかも知れない ただし どのようなプロセスを経るのかはわからない
kei