kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

3+4=3+4

表題のような等式を書いたら「バカ?」と言われそうですが…

養老孟子氏に言わせれば =(イコール)という記号は 特殊であり 人間にしか理解し得ないものだということになります チンパンジーでも3は数えられるし 4もわかるそうですが「7」という数値を導き出すことは出来ないとか

 

そりゃ 当然と言えば当然。 3つのミカンと4つのミカンを一つの盆の上に載せた時 3や4より多いのはわかるけれど それを人間が7と名付けたに過ぎないから

等式は発明です

増してインドで生まれたという「0」という数は特別中の特別の発明なのだと思います

0も =も 人間が生み出した発明ではあるわけですが 

これはイメージとか妄想とは全く異なるモノで 緻密な計算ナシには「狙った月面に着陸するのは無理」だったわけなので 科学的にも正しいことになります

「理数系」という言葉は 「文系」に対して生まれたのではなく 「科学と数学は密接に繋がっている」からでしょう

√4=2ですが √2は 1.41421356・・・という非循環小数になってしまい 近似値は答えられても √2 を用いる以外正しい計算は出来ません

ゆとり教育 というのが過去にあって 学校では円周率を「3」と教えていた時代がありました

あの…これはいくらなんでもマズいです 紙で円筒形を作ろうとしても3では作れないという点で概数としても役立たずです 増して両手に抱えるほどの大きな円筒なら3.14でもまだ足りず1592・・・とさらに次の桁を考慮しなけれななりません しかしそれであっても概数でしかないわけですから 正しく計算するのであれば「π」を用いるしかない…

= √ π などを用いれるのは人間のみ 動物には絶対にわからず 彼らにとってはどれもこれも「世界に一つだけのソレ」であるわけで 表題の等式以外考えられないことになります

理数系の世界はこうなりますが それがそのまま人間の考え方や生き方かと言えば違うのでしょう

 

ウクライナ戦線で200名の死者が出た… その現場に赴けば死者の数ではなく 全く異なるインパクトを受けるのは必定で 命を数値化することの危険性さえ感じるかもしれません

 

だからでしょうか 3+4=7 という等式が 万事に通じるものではなく

3+4=3+4 であるという思考や判断もまた 時に応じて必要なのではないかと思います

kei