kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「初心」②

今日の4時間の美術は淡々と終わった

朝 運転中 帰宅後 まだ「初心」について考えていた

どんな感性なのか… どんな感覚なのか…

 

先天盲の人が角膜移植などを受けて突然目が見えるようになる

ドラマでは妻が夫の顔を生まれて初めて見て「これがあなただったのね!」などと言うわけがない 生後目が見えなかった人が 突然見える ということは今迄持っていなかった感覚が降り注ぐようなもので 色とは何なのか どこからどこまでが人なのか 壁なのかわからないし 立体感も全く感じられない なのでまるで「抽象画」を見せられたか 第7感を得たみたいなものだろう 大混乱である

距離感 個々の物体 等の認知は生後 弛まざる訓練によって得られた学習なのである

そんなことを考えながら 風景を平面として見たり 抽象としてみたりしてみたが

これが「初心」なのかといえば そうではないんだろう

 

ただ いつか「初心」で感じ 初心で世界を見ることができる気がする

 

若い従兄は10代からガンを患い それでも働き短命で亡くなった 20歳で白血病で旅立った従妹もいた そしてスティーブ=ジョブズの最後のプレゼンテーションの清々しさと見事さ この人々は私よりも「初心」を知っていたのだと直感的にわかる

 

時間は 連続したものでない という科学的な説がある

パラパラ漫画 もしくはアニメーションと同様 数万枚のセル画が重なったようなものらしく 帯ではなく 一瞬一瞬の点の連続であるということなのだろう

 

歳をとると 過去・現在・未来の長い帯として感じやすくなる

しかし 本当は一瞬 一瞬が「初めて」なのじゃないかと思い始めている

生まれた瞬間の赤子の様に

突然目が見えるようになった人の様に

 

 

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