私は抽象画と言われる作品を描くが 別に「具象」とか「抽象」という意識はない
というか絵は 実は「どちらとも言えない」
精密な具象なら 万物を描けるかと言えば そんなことはあり得ない
よくYoutubeとかで 「立体としか見えないリアルな鉛筆画」等を見たりすることもあるが 別に何とも思わない。 いくらリアルに描けるからと言って 例えば史上最高の技術を持ったディエゴ・ベラスケスだって描けないものはドッサリあった
前回はそれを「量子」と呼び 今回は「光」とでも呼ぼうか…
光は「粒子であり同時に波」なので 描きようがない。
どちらもイメージすることが不可能だから
「抽象」の存在意義は「描けないものもあるという」ということを暗示する役目なのかもしれない
イメージできない 描けないからといって 確かに存在しているモノはいくらでもあり それは不思議な事ではなく 逆に宇宙や世界はそれに満ちているのではないかと思う
マーク・ロスコの作品は「暗示」に満ちていて 惚れ惚れしてしまう
kei