kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「アンドロギュヌスと海」

女性の社会参加は進み 働くことが当たり前になった 当然 育児も家事も分担される
また政治の面でも 国会議員の約半数が女性という国も珍しくない
社会や文化、階層などを作り出したのは男であったが 先進諸国と言われる国々では
ごく当たり前に その中に女性がいる


アンドロギュヌス」という存在がある

両性具有(りょうせいぐゆう)は、男女両性を兼ね備えた存在の事を指し、両性具有者(りょうせいぐゆうしゃ)、ギリシャ語よりandrogynos バイセクシャルと言った方が今は通じやすいかもしれない
Queenフレディ・マーキュリーは アンドロギュヌス的であった

しかし 現在の社会状況をみると「そちらには向かっていない」と私は思う


では 何に向かっているかと言えば 「塩水」である


強酸である「塩酸」 HCl を 男とする
強アルカリである「水酸化ナトリウム」 NaOh を 女とした場合
この2つを均等に混ぜると出来上がるのは 「塩と水」である


つまりは男と女を両天秤に持つ両義的存在にはならず  
そのどちらでもない 中間の存在が増えると予想する


SF映画によく出てくるように 着ている服も同じ 会話も性からかけ離れ
ともかく 全ての事物が中性的なものに寄っていくのではないかと思う
そうすると顔つきも似通っていき 外見では一卵性双生児のような夫婦もでてくることだろう

そしてその心の中は塩水 すなわち「海」

私の予想ではこのようだが イスラム等宗教的に性の分離を主張する人々もいるだろうし
反作用は常に起こるだろうが 数十年 数百年単位で見れば 押し流されていくことが予想される

 

安定した世界を得るために 捨て去る必要があるのが「性」であり
心を海として生きていくのだろうなぁ・・・
「一生独身」はライフスタイルとしてさして珍しくもなく
思春期となれば自由に男性か女性 どちらかの性を選べるようになるかもしれない
子どもは行為など介さず人工授精で増やすことになりそうだし 人工子宮で育つかも
なんかつまんない気もするが・・・仕方ない

 

kei

追記:一部の魚類はある時期一斉にオスとなったりメスになったりする種がある
哺乳類である人間にとっては驚きかも知れないが、魚類にとっては「性」そのものが未分化で中間的であるから という生物学的理由がある 益々人は「海」に還ることになりそうだ・・・