kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「獣の夢」

朝5時 暗い中で目が覚めた

夢を見ていた 12人程度の17,8歳の未成年で保養地のような場所で行楽を愉しんでいた

その中には 存在しないはずの1歳年上の姉と2,3年下の妹が混ざっていた

皆で遊び始めて直ぐに3,4名程度のワルの中心人物がいて それがグループを仕切っていることが分かってきた 17歳の私は先ず何とか妹を守らないと…と思いながら バーベキューをしたり大画面でゲームをしたり 表面的には無難に仲良くしていた

3日位たった夜 妹の叫び声が聞こえた 見たら数人の男に弄ばれた後 体に刃物が突き立てられ 断末魔の声をあげて絶命した 姉の方はすでに殺されて横たわっていた

「前回は5人殺したんだけどなぁ。」笑い転げながら話し合う声が聞こえた瞬間 暗転し 刑務所に全員収監されていた 私は身内を殺された被害者として手錠は掛けられておらず 罪人ではなかったが 他の者は背中の後ろで拘束されコンクリートの床にゴロゴロと転がされていた

ワルの誰かが言った「10年臭い飯でも食ったら出られるだろうさ 俺たち未成年だしなぁ。」計7人も殺しておいて…その中で殺されたのは自分の姉と妹である 妹の叫び声が耳に張り付いて消えない だからワルのリーダー連中に言った「何年臭い飯を食おうがどうでもいい。刑務所から出てくる前に絶対に殺してやる」と警察に聞こえないように耳元で1人ずつ語りかけた

1人殺せば私も犯罪者になり捕まってしまう それは受け入れよう だからリーダー格3.4人をいっぺんに殺さなければならない 拘置所に入れられている間出所されてはタイヘンだ… リボルバー式の拳銃か猟銃か ともかく素早く頭を撃ち抜かなければならない 激烈な怒りと共に「移送車」で移動される時にやるか どうやって近づくかを考えていた

 

夢が覚め起きた後も こんな夢を見た自分と殺人者に憤慨し 怒りが残っていた

実際 家族が殺されたら 私はこういう行動をとってしまう人間だと思う

警察や裁判などあてにせず ただ復讐すること「自分の手で殺すこと」に拘り続け それを達成しようとするだろう

だから私は獣なんだと思った

治安も警察も司法も行政も全く関りのない獣になってしまう

 

なぜこんな夢を見たのか やはり世界の2つの地域で 争いが今この瞬間にも起こっているからだと思う 互いの国はプロパガンダに力を注ぎ 果てには合成画像をつくり周囲の同情を買い 他の国々を味方につけようとまでしている 「正義は私たちの方にある」と…

 

けれど人の争いは「正義という大義の在る無し」ではなく

実は「獣となった者達の修羅場」なのかもしれない

だから こんな夢を見たのか?

kei