kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「逆様」

夜明け前 玄関から一歩出て 入り口の壁付近でたばこを吸った

1cm程度灰になった時 灰は自然と折れて下に落ちるはずだったのが 

形を保ったまま上空に舞い上がって行った

雨模様の風の強い時だったから 建物に当たった風が上昇気流となって

灰の塊を宙に飛ばしたわけだが 不思議な現象に見えた

 

「逆様」

 

ベンチに仰向けに寝転がり頭だけ下げた状態で風景を見るとこうなる

 

地球には「重力」が働いているので 何となく落ち着かない 納得できない光景

そう見えるのは「地表を立って歩くことが当たり前」という固定観念によるものだ

例えば 魚 海面スレスレで世界を見た時どう見えるんだろう

例えば 鳥 俯瞰図として見える世界は 飛行機に乗った人間と同様に見えるのか

例えば 虫 例えばゾウ 私たち人間とは「見え方が違う」

見え方が違うと 生き方も違うかも知れない

 

絵は手で描くものじゃないし 常識的な感覚や感性では面白いものが描けない

だから 「逆様世界」くらいは アイディアの一つとして持っていていいと思う

 

kei