kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「知識と知恵」

沖縄での教師の真似事は終わったが 移り住んでも家人に「少しは稼いで来い」と言われるだろう 時給を考えると講師は割がいい「タバコ銭と小遣い」を得るためにも。ただ名古屋は「試験」に合格しないとやらせてくれないようで 今の私の考えでは落ちる可能性がある まぁそん時はそん時。

果たして今後も「働く」と言って良いモノかどうかなぁ…

 

小学校は「前期初等教育」中学校は「後期初等教育」高校は「中等教育」大学は「高等教育」 これを行うのが各学校の役目であり存在理由

公教育を実施している小学校から高校までは厳格なマニュアルとして「学習指導要領」というものがあり マニュアルというより「ほぼ強制」と呼べる指針を示すモノだが 10年に一度改定され たしか4,5年前にまた改訂された 現在の学習指導要領は「中途半端で具体性に欠ける煮ても焼いても食えない『駄・学習指導要領』」だと私は思っている その出来の悪さのためにどれ程の教師が精神的に悩み苦しむか何も考えていないという「毒」まで含んでいるのじゃないかと感じるくらいだ

この現行学習指導要領 「指導」と銘打っているくせに 大きく変わったのは『「教えろ」というより「学びを重視しろ」』ということで 滅多やたらと「学び学び」と出て それを「生きる力」に絡めているわけだが…20年程前だったか「総合的な学習の時間」という「子どもの主体的な学びを目的とした時間」を設けたものの 世界の中で「日本の学力が下がった」という理由で ドンドン教科学習に戻されていった なので「学び型学習」は行事として行うか あっても週2時間程度に減った

なぜ20年以前から「主体的学び型学習」に執着したのかと言えば おそらくはフィンランド等北欧の教育の真似をしようとしたのではないかと思う 事実フィンランドの学力は世界一である それは「教え込むのではなく 子供自ら学んでいくことを重視した教育体制」だからだが 教育と国家(風土・文化)は密接に関わっており 日本では熱帯の花がハウスにでも入れないと育たぬように 北欧やイギリスの教育をそのまま移植しても育たない なので総合的学習の時間は失敗した

もちろん文科省は「成功・失敗」と反省を述べることは絶対しない

なので手を変え「学び学び」とお題目のようなことを突然言い始めた これは「知識重視の教育から 知恵重視の教育の転換」を目的としているわけで「魚1匹渡しても食ってしまえば終いだが 釣竿を渡せばずっと食っていける」という 知識と知恵の相違の例えみたいなものだろうが…

今まで知識偏重の教育をし続けた日本の教育が 一体どうやって知恵を育む教育ができると? 笑えることに学習指導要領にはその方法も具体例もロクに記載されていない だから「駄・指導要領」なのだ

 

言葉は言葉でしかなく 概念は概念でしかない 食っても腹は満たされることのない「イリュージョン」如きもの …と何度も書いているが 「知識」とは何か 「知恵」とは何か ボンヤリとでもわかっていないと 導くことも得ることもできない

知識=knowledge 知恵=wisdom と英語でも異なる意味を持つ

試しにCHAT-GPTさんに尋ねてみた

「知識と知恵」

具体的な違いを考えてみましょう。例えば、明日の気温が低くなることを知っている場合、それに対して適切な対策を立てて対処することが「知恵」です。知識があっても知恵がなければ無駄になってしまいます。両者はお互いに支えあう関係にあります。

 

「知恵を育てるにはどうしたらいいか?」

経験を積む:
知恵は経験から生まれます。新しいことに挑戦し、成功や失敗を通じて学ぶことで、知恵を育てることができます。人生のさまざまな局面で経験を積んでください。
他人との対話:
他人とのコミュニケーションを通じて、異なる視点や意見を理解し、知識を広げることができます。他人の経験や知識を聞くことで、自分の知恵を豊かにすることができます。
読書と学習:
良書を読むことは知恵を深める方法の一つです。歴史、哲学、宗教、文学など、さまざまなジャンルの本を読んで知識を増やし、それを自分の経験や考えに照らし合わせて学びましょう。
問題解決と批判的思考:
問題解決のプロセスを通じて、知恵を養うことができます。問題に対して冷静に考え、論理的にアプローチすることで、知恵を発展させましょう。
自己反省と成長:
自分の行動や選択を振り返り、どのように改善できるかを考えることは、知恵を育てる手段です。自己成長を促進するために、定期的に自己反省を行いましょう。
感謝と謙虚さ:
他人や環境に感謝の気持ちを持ち、謙虚であることも知恵を育てる要素です。他人から学び、協力する姿勢を大切にしましょう。
これらの方法を実践することで、知恵を豊かに育てることができます。

という模範的解答だが「それが出来りゃ教師は悩みゃしねえよ!」と思いました 

学習指導要領と同じ「お題目」「絵に描いた餅」

 

では 私なりに「知恵」を得る方法について考えなければ…ズルいので。

第一は「経験の量と質と深さ」であるのは当然だと思うけれど 子どもが それに「積極的に向かっていく姿勢」がないと そうなりにくいことを考えれば「好奇心を高める」ことが重要 何よりも 「世界そのもの 時間の流れ そして人間という同類」を「好き」にならなければならないだろうと思われ 好き⇔好奇心 という 元も子もない話。

う~。長話になってきた…ここらへんでやめよ。

昨日「高校の合格発表」があった 果たして従来通り「知識を問う問題であったか」 変わって「知恵を重視した問題であったか」

多分前者だろう。 今の日本公教育はまだそれしかできない

kei