kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「銀河の壺直し」

単語やコトバには イメージや匂いのようなものが付き纏う。

だから電話などでも 対面し話し合っても「誤解」も生じる

 

「未分化」は英語で「undifferentiated」

どちらもネガティブな印象を受ける「未」または「un」

なので「分化」の方が肯定的で 発展している印象を受けてしまう。

そうだとしたら それは「思い込み」だと私は思う

人間の歴史は「ブンカ」発展の歴史? 即ち 職業のように「分化」していったという歴史であるのか? それを「分別」という言葉で理知と無知を振り分けていると? 原始仏教では「分別」は悪しき意味として用いられ「無分別」こそ好ましい。としているのに?

離婚率が増えるのも「分化の様相」であるとも言え

貧富の格差の拡大化も同じだろう

だったら「未分化」が それほどマズく よろしくないモノだろうか?

ビッグバンの寸前は「未分化」であった

そこから生まれた星々の中で「地球」という惑星が誕生し 人類が発生する 人類が動物の頂点に立ち ネズミ算的に増え行く過程で「あらゆるモノが分化」していった 宇宙の膨張と同様に

宇宙の話はさておき 未分化とは「是も非も 善悪もない」状態と言え 生まれたての赤子のようなのだと思う だが赤子時代の自分を記憶している者はいない 忘れた状態で分化し大人になっていく

 

でも無職の初老の男にしてみれば まるで「逆行」するように思考を巡らす

 

未分化の存在について 未分化の脳について…

始まりと終わりは多分よく似ており 未分化の状態で生まれた私は未分化となって生命を終えるだろう

 

フィリップ・K・ディックの小説に「銀河の壺直し」というヘンテコな名前の長編がある

宇宙船の修理工であるジョーが、修理不能な宇宙船を修理する依頼を受けることから始まる物語です。ジョーは、修理を進めるうちに、宇宙船が宇宙のエネルギーとつながっていることを発見し、やがて宇宙の神秘を知るようになります。

という話だったか 忘れてしまったが 世界や宇宙を「バラバラになった壺」と主人公は理解し それを根気強く直すことを天命としたということだけは覚えている。

ニュースを見てると「分化」であり「断片」であり「分離」の様相が見て取れる 良かれ悪しかれそうである

けれども それを「壊れた壺」だと理解している者は殆どいないかもしれない 

私が記事として取り上げた 「水原一平氏」「松本人志氏」の事件は 世界から見れば 高々「壺の断片の話」に過ぎず 私が惹かれるのは 直った時の壺の姿であり このブログでも「壺直し」側の者として 考え 書きたいと思っている

kei