kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「諸行無常」「諸法無我」「諸法空相」と「存在」

「マハトマ・ガンディー」は私が尊敬している人の一人。ただし聖人君子の様であったかはわからない。高齢になってからも数人の姪と肌を合わせていた。という証言もあるし、カースト制度は「分離されているが平等」とも言い 現代の民主的思想とは重ならない発言もしている ただインド独立のため「非暴力・不服従」を貫き 成し遂げた点で偉大であり 黒人公民権運動のマーティン・ルーサー・キングにも影響を与えた キング牧師も「暗殺」で落命したが ガンディーもまた自ら信じる「ヒンドゥ教」の一派によって暗殺された

20世紀最高の哲学者 近頃よく取り上げている「M.ハイデガー」はもっと奇妙なところがある それは「ナチ主義者」であったことであり「ハイデガーの汚点」とも言われている ナチ党員でもない学生にナチ式敬礼を強要した等 数々の逸話が残っている

かのように「偉人」と後世に讃えられる者でも「首を傾げる言動があり」それは「聖人」とは異なり まさしく人間であることを証明しているかのようだ 「女と絡むのが大好き」松本氏よ それは汚点として残り 相手の女性にトラウマを埋め込み 自身は今芸能活動を行えないかもしれないが…「『笑い』を生業とし それを信じた者としてどれだけのことを成したか」があなたの真価だと思うのだけれど…そっちもダメなら忘れ去られるだけである

 

…これは「前文」で表題が本題

孫悟空など護衛も伴わずただ一人インドに赴いた「玄奘」 仏教を教わる身でありながら 2,3年の内に仏教国インドで「教える側」に回っていたほど優秀だったと言われ そう考えると彼の漢訳は「並の漢訳」じゃない 非常に優れていると推定される

ゴーダマ・シッダールタ(仏陀)の言葉の数々の言葉のうち 玄奘は3つの言葉を漢訳した

諸行無常」「諸法無我」「諸法空相」本当はこの言葉以下でも以上でもないので解説を加えるのはよろしくない だがこれだけでは難解なのでやっぱりつけることにする

①「諸行無常」すべての現象や事象は常に変化している。

②「諸法無我」全ての存在には、主体とも呼べる「我」が無い。

③「諸法空相」すべての法(物事や現象)は実体を持たず、空である。

「法」をここでは「物事や事象」としているが「真実」とも訳されるのがやっかいなところだが… この3つの理に似たものがある


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「雲とその発生 動き 消滅」は「諸行無常」「諸法無我」「諸法空相」に似ている しかしイコールでもない なぜなら「万物」がそうだから

前回 ハックスリーの「すばらしい新世界」やガンダムSEEDの「デスティニー計画」について 少し書いたが この2つの世界は「争い無き完全無欠の理想世界 しかるに変わることがない」という点で ゴーダマの思想と相反するものであり 世界の全てが「完全民主主義」に変わろうと「核融合炉実用化」で貧困が撲滅されようと 完全無欠であるわけがなく 全ては無常であり無我であり空相であることに変わりがない

ただこれにハイデガーの思想を付け足すなら 「これが存在」そのものであり ドッペルゲンガーも 世界でそっくりのあと3人も存在するわけが無い 存在は存在であるがゆえに「唯一無二」であるということになる。だからといって「あの世も幽霊も存在しない」という断定もまた「空相」から逸れているため 正しいとは言えない気がする

 

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