kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

日本の子どもは幸福度調査「世界ワースト2位」と「笑顔」

前回の続きとして書こうと思う

東京都立大学 教授「阿部 彩」氏の記事を読んだ

「ワースト2位」という順位について 記事の内容を反映し いくつかの注釈をつけなければならないだろう

①「幸福度」の指標は2点。「生活満足度が高い15歳の割合」と「15〜19歳の自殺率」によってはじき出され「生活満足度」に関してはワースト2位ではなく 総合的には「先進38か国20位」であること

②これは 先進国の子どもの状況を比較・分析しようと2000年から行われているユニセフ報告書「レポートカード」20年に発表されたものであること

③「生活満足度」は低い数値ではないが「精神的満足度」がワースト2位であること

 

これらを勘案すると「経済的豊かさが精神的満足度には単純に結びつかない」ことがわかり 経済的に豊かでなくても 幸福だと感じる子どもは多くいることがわかる

これから 安部氏の分析とその打開策について記事は続く これも箇条書きにさせていただくと

①学力重視・学力偏重傾向

②「格差と負の連鎖」を生む貧困問題

けれど 私はもっとシンプルで大切なことがあると思った 安部氏には記事を盗みながら 誠に失礼だが…

 

それは「顔」 というのが私の答え 端的には「笑顔」である

 

「笑顔の不足」は高校生と関りながら一番強く感じたものだった それが「学力」によるものか 「交友関係」によるものか 「経済的な困難」によるものか 計りかねるが ともかく「笑顔」があまり見られない

私が高校生の頃はどうだったろう… もう少し「喜怒哀楽」が顔に出ていた気がする 私の家は貧しい方だっただろうし 学力もバンドばかりやっていたせいで成績はあまり気にしなかった 家族は「笑顔の多い家族」とは言えなかったが 中学以降はどんな生活をしても 友人宅に勝手に泊ろうが 勉強をロクにしまいが 放任または「自由」だった 中学の時は上級生にトイレに呼び出される等いじめにも遇ったが 当時の私には一時のもので それも「自由勝手」の中で起きることだった

あ…自分のことを書いてしまったが… ともかく「顔」だったと思う

それは自分以外の人々の顔。友人であったり 異性であったり 親だったり 親類だったり… 今この歳で真面目に考えるなら 取り分けて重要なのは「親の顔」と「ほぼ毎日会う友人の顔」なのではないかと思う

「笑顔」を幸福度の指標にするとは「短絡的」と思われるだろうか?

確かに 学力偏重や経済的貧困は笑顔を失わせる原因になりやすいので重要な事柄だと思うが それが直結しているというわけではない 

「笑顔は笑顔として独立している」と考えることもできる

それは笑顔に救われ 助けられた者が一番知るところかもしれない

 

お笑いや爆笑動画は「一時の笑顔」しか与えることができない

日本の10代の若者は「笑顔欠乏症になり それが波及・蔓延し 精神的幸福を失った」

私はこのように感じている

kei