kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「賄賂をもらった親の子の思い」

「グーシュ・カワ」(賄賂を食らう)という記事で これは世界で横行しており

発展途上国では「ごく当たり前」 全く受け取らなかった公務員で どこぞの機関の「所長」は一切賄賂を受け取らないため 家族はずっと貧乏暮らし。息子はハイスクールにも行けず 父を恨んでいた。という記事を書いた。

バングラデシュでも少数民族だがモンゴリアンである「チャクマ族」は 日本人とほぼ同じ顔 そして何でも話し合い 一緒に2人で旅までした「カビル」は チャクマ族の王族に家族を嫁がせるほどの名家で 英語も堪能だった。

そんな彼とは バカ話から 様々な宗教 政治 なんでも本音で話し合えた その中で「賄賂を貰わない貧乏所長」の話が出てきたわけだが この話には続きがある。

ベンガル人も カビルも云う。「良い生まれのボンボンは『靴』でわかる。」

実際ベンガル人スタッフであるデザイナーのサイードもカビルも NIKEレベルの高級靴を履いていた なのでイスラム 仏教関係なく 民族の違いも関係なく 2人共高学歴のボンボンだった ハイスクールの前をリキシャで通った時 彼等の靴を見ていた。皆良い靴を履いていた。

 

ただ「賄賂で肥え太った金満の親」を思う息子の気持ちは複雑である。

 

同様に父のように成長する者もいれば 「正義」について真剣に考え始め 自分自身の存在に苦しむ者もいる。とカビルは言った

例えば ウサマ・ビン・ラディンでもいい 彼はサウジアラビアの王家?に繋がる血筋だったか…ともかく「大富豪の息子」である 若い彼は悩み苦しんだ 「正義と何か」「アメリカ資本主義は正しい方向に向かっているか」「神ある世界とはどんな世界か」 そしてやったことは9.11であり 実に多くの人の命を奪った だから彼は「悪」であっただろう けれど「賄賂に染まる悪」とは全くベクトルの違う悪であったことは確かだと思う

どちらが本当の悪なのか…考えることはナンセンスである

ただし 今も 貧困の中でギリギリの命を繋いでいるアフリカや北朝鮮の人々がいる傍ら 裕福な家の子であっても「賄賂」や「既得権益」に守られ育ってしまった子もまた「苦」を味わうのである。

 

「清貧」 …言うは易し     「正義」  …行うは難し

 

2人で真夜中 こんなことを話していた

「根っからの悪人」かどうか 「顔」で判断すると… う~ん… 

 

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