kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「アリの塔」

TVなどで見かけるアフリカの荒野とかに まるで小型のガウディ作「サグラダファミリア」のようなアリ塚が立っていることがある。

このアリ塚は熱帯などの乾いた地域にいるシロアリが、唾液を含ませた土を地表に盛ることで出来るシロアリの巣で、ひとつのアリ塚には数百万を超えるシロアリが棲み、人の背丈などはるかに越える巨大なものもある。とのこと

もっと驚いたのはブラジルで見つかった巣

【まるで万里の長城のような巨大にて壮大なるアリの巣の発掘映像。このアリの巣はブラジルで発見されたものでその規模は125平方メートル、地下8メートルの深さで世界最大級のものとみられている。この穴を調査するためにルイーズ・フォーチーズ教授が率いる研究チームは10トンものセメントを流し込んだという。
この巨大な巣を作ったアリは中南米に生息する「ハキリアリ」で、その名の通り、鋭いあごで葉を切り取り、巣に持ち帰り、「アリタケ」と呼ばれる特殊なキノコを栽培する肥料として利用している非常に高度な社会性を持っている。アリが農園(菌園)を営んでいるというのだから驚きだ。それだけでなく、アブラムシの卵を巣の中で育てたりと、多角経営をする場合もあるようだ。
このように個体が多数集まり1つの集合体をつくるコロニーは「超個体」と呼ばれている。これだけ巨大な巣でありながら、その換気や導線は十分に配慮されており、主要な部屋はすぐにアクセスできるようにハイウェイが形成されている。
更にハイウェイの脇にはゴミ処理場や、キノコ栽培する菌園を繋ぐ道があり、合理的に最短ルートで輸送を行えるシステムが整っている。】…とのこと。

こうなると一体何匹のアリが住んでいたんだか… 

ただ10トンのセメントを流し込まれて アリ達にとって「世界と呼べるもの」は一夜にして消滅したことになる

セメント流しは人間のしたことだが 地球規模・大自然から見ると 人間は「アリ」に似てる 

数百万単位で街を作り上げ 分業化し 巨大構造物をつくりあげるところなんかが

けれどもどちらも実はとても脆弱な生き物で 直径300mの隕石の落下で 日本列島は消えて無くなり 100mでも原子爆弾の1000倍の威力なので 都市部に落ちたら500万人が天国逝きとなる

そんなことを考えながらニュースとか論説とか読んでみると なぜか笑えてしまう

「所詮 スーパーマンではなく 限りなくアリに近い生物が ともかくセッセとなんかしてら。」という気分になってくる


結婚式には白いウエディングドレスを着るアリ

徒競走で息を切らしながら走るアリ

有名大学(ってアリの巣のどこ?)に合格し「胴上げ」されてるアリ

おそらくは「同類」だから感動したり 感銘したりするのだろう

けれど
地球さんから見れば 「なにしてんだ?こいつら」だろうし

アリと人類 全く依怙贔屓なんぞしないだろう 

 

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