kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「天使 または キューピッド」

今 最も描く気がしないモチーフなんじゃないかなぁ…

 

アッチコッチ そこここのイラストとかでは盛んに描かれているみたいだけれど

大雑把に「美しい人間が いるのかどうか疑わしい この現実世界」で

こんなキャラが存在できるんだろうか…


グラビアをみればベビーフェイスで ミス何トカに選ばれたとか 有名大学卒業なのか知らないが
いわゆる「美人・カワイイ子」がたわわな胸を露出しながら 下着姿でこちらを見つめてる

 

……なんでだろ? いくら見ても全く欲情どころか 何とも思わない

 

というか 天使やキューピットがいそうな世界には こんなグラビアなどあるわけがなく

この現世はそこから 遠く遠く離れた世界なんだと 逆に痛感するだけだ

ファンタジー(幻想)は 昨今のアニメに出てくるほど 手前勝手で 自己中で ハーレムのような世界なんかじゃない

というか こんな甘ったるいファンタジーしか生みだせない程 「ファンタージの実際」は瀕死の状態じゃないのかと思う

ミヒャエル=エンデの「はてしない物語」は素晴らしいファンタジーだと思う 天使もキューピッドも出て来ず 

初っ端からファンタジーの国「ファンタージェン」は壊滅の危機に瀕している

それというのはファンタージェンの地殻をなしているのは「人々の夢」であり それが雲母の層のとしており重なり 世界を形作っているからだが

「人々から夢がドンドン消え去っていく現実によってファンタージェンは危機に陥っていく」

 

悲しい話だが この現実世界から ファンタジーはどんどん消え去り 人々の夢で層をなしている雲母は日毎薄くなり果てていってる 

 

 

人体に翼が生えた者を「天使」「キューピッド」と呼ぶのではない 

見た目の美しさや妖艶さも 「翼」とは縁遠いシロモノだ

 

レオナルドの聖母子の様に 「本物の光輪」は描かれることはなく

ミケランジェロピエタの様に「本物の翼」は敢えて彫られていないものではないかと思う

kei