今 最も描く気がしないモチーフなんじゃないかなぁ…
アッチコッチ そこここのイラストとかでは盛んに描かれているみたいだけれど
大雑把に「美しい人間が いるのかどうか疑わしい この現実世界」で
こんなキャラが存在できるんだろうか…
グラビアをみればベビーフェイスで ミス何トカに選ばれたとか 有名大学卒業なのか知らないが
いわゆる「美人・カワイイ子」がたわわな胸を露出しながら 下着姿でこちらを見つめてる
……なんでだろ? いくら見ても全く欲情どころか 何とも思わない
というか 天使やキューピットがいそうな世界には こんなグラビアなどあるわけがなく
この現世はそこから 遠く遠く離れた世界なんだと 逆に痛感するだけだ
ファンタジー(幻想)は 昨今のアニメに出てくるほど 手前勝手で 自己中で ハーレムのような世界なんかじゃない
というか こんな甘ったるいファンタジーしか生みだせない程 「ファンタージの実際」は瀕死の状態じゃないのかと思う
ミヒャエル=エンデの「はてしない物語」は素晴らしいファンタジーだと思う 天使もキューピッドも出て来ず
初っ端からファンタジーの国「ファンタージェン」は壊滅の危機に瀕している
それというのはファンタージェンの地殻をなしているのは「人々の夢」であり それが雲母の層のとしており重なり 世界を形作っているからだが
「人々から夢がドンドン消え去っていく現実によってファンタージェンは危機に陥っていく」
悲しい話だが この現実世界から ファンタジーはどんどん消え去り 人々の夢で層をなしている雲母は日毎薄くなり果てていってる
人体に翼が生えた者を「天使」「キューピッド」と呼ぶのではない
見た目の美しさや妖艶さも 「翼」とは縁遠いシロモノだ
レオナルドの聖母子の様に 「本物の光輪」は描かれることはなく
ミケランジェロのピエタの様に「本物の翼」は敢えて彫られていないものではないかと思う
kei