kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「切ない」ロースハム

日本でもあらゆるものが物価高騰してる

 

特に食品関係を見ると 菓子などは あからさまに値段が上がった物 量がすんごく減った物が多い

「ハム」はどうか…

スゴイ。10枚も入っている

だが1枚取り出すと 光が透けるほど薄い 3枚で1mmくらいの厚さ

 

薄く切る技術を称賛すべきものなのか 

3枚以上重ねないとサンドイッチにならないことを嘆くべきなのか

「10枚入り」「サラダにちょうどいいね。」って 物は言いようだよなぁ

ともかくも この物価高の折 このような手でプリマハムは乗り越えようとしたのだか

1枚だけ食パンに挟んで食べたら なんだか 切ない気分になってしまう 不思議なハム

 

そういえば 日本語というのはヴォキャブラリーの多さだけでなく 独特かつ世界でも最高難易度レベルの言葉らしい 擬態語は欧米には無いし 「侘び寂び」なんて いくら英語で解説しても それを感じる感性そのものがないのでピンとこないらしく だからこそ 欧米のハリウッドスターがこぞって日本に来て 京都・奈良に赴き 体感することで「侘び寂び」を感じ取り 家まで買ってしまうスターも少なくない

 

さらにそういえば「切ない」に該当する言葉も外国語には無い

 sentimental(感傷的)が近い感じだろうが やはり違う 辞書では(寂しさ・悲しさ・恋しさなどで)胸がしめつけられるような気持ちだ。つらくやるせない。 と書いているが それよりも「心の痛み」のような感覚ではないかと 私は思う

 

この極薄ロースハムからも そこはかとなく「切なさ」を感じたのだった…

 

kei