kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「500歳のサメ」

2017年12月22日記事に加筆

記事はこう
日本だと室町時代後期、織田信長が生まれる約30年も前からこのサメは生きていたということになる。なんだかすごいぞ。
 北大西洋で現生する世界最高齢の脊椎動物と目されるニシオンデンザメが発見された。数ヶ月前に発見されたサメであるが、この度『Science』に掲載された論文でその年齢が明らかにされた。
 博士論文の提出を控えたジュリアス・ニールセン(Julius Nielsen)氏のチームが発見した体長5.4メートル以上もあるニシオンデンザメは、調査の結果、512歳に達することが判明したというのだ。
ニシオンデンザメの寿命は400年以上、512歳に達するものも。
 今年初め、ノルウェーのトロムソ大学のキム・プラエベル教授はニシオンデンザメの寿命が400年もあることを発見。
 水晶体と角膜の大きさは年齢と相関関係があるが、これを数学的モデルを用いて解析し、個体の年齢を推定することができるのだ。しかし最新の研究から、実際にはさらに長生きできるらしいことが明らかにされていた。
 ニシオンデンザメはオンデンザメ科最大のサメで、毎年1センチずつ成長するために、その大きさが分かれば年齢を推定することができる。
 28匹のニシオンデンザメの大きさ計測した結果、そのうち1匹は1505年生まれと推定された。年齢にすると512歳となる。

・・・察するところ あんまり素早く動かず緩々と動くサメじゃないだろか・・・
   死肉などもたべて特に好き嫌いもなく
   あまり天敵もいない
   そしておそらく交尾期以外は群れたりしないのかも・・・と想像する

そんなサメにとって500年と言う月日はなんなのだろう。

「海の中」なので昼夜とかあんまり関係ないかもしれないが

1年1年経験を積み重ね ある種のこと、様々なことを学んでいった感はある気がする

何を見、何を学んだのか 興味が尽きないところだ 

私の絵は「長い遺書みたいなもの」というのもやはり ヒトの大方の平均死亡年齢を想定した感がある・・・がサメ当事者だって まさか自分が500年以上生きられるなどとは思っていない

サメはそんなことなど考えない な~んにも。

そのサメが見る世界 感じるものにとても興味がある

 

  …と当時の記事はここまでだったが 蛇足として加筆しよう

 

「葬送のフリーレン」は今の私のお気に入りのアニメだが 4人組の勇者一行のメンバーとして エルフの魔術師フリーレンが加わり魔王を倒した その後からストーリーが始まるというのがユニークで 勇者は人間族なので80歳程度で死んでしまう 死の瞬間に立ち会いながら 涙さえ流さないフリーレンは1000歳を優に超えており それでも若い娘の外見のまま だがフリーレンは10年間という魔王を倒す道程を思い出す とりわけ勇者のことを度々思い出し 人間らしい思いを持ったエルフに変化していく

千数百年という人生から考えれば 10年の旅など幻の如く一瞬であるのか 当人は 朝寝坊で テキトーで ボーッとしている けれど勇者の言動を思い出して 似た行動をとるのは おそらく勇者を愛していたのだろう。…でも当人はその気持ちに気づいていない 自覚がないまま 少しずつ勇者の心に似通っていく

「自覚されていない愛情」というテーマが物語から透けて見えて それが面白い

 

ある医学者は言う 人間の寿命について「将来 科学と医学の進歩によって 数百年 数千年生きられる」

その時 人は何を思い生きるのか… もしかしたら寿命の長さは関係なく フリーレンの様に「愛を知る者」として生きられるのかも知れない

 

kei