kei 「蜘蛛の糸Ⅱ」

2023年3月退職 後の生と死を「絵と言葉」で考えたい…4月からは「画家」か?「肩書を持たないただの人間」として生活していこうと考えています。

「サンタクロースは存在するのか しないのか」

サンタクロース 西暦270頃 本当に存在した人物で「シンタクラース」または「ミラのニコラウス」「聖ニコラウス」と呼ばれた大主教である

サンタクロースと同様 人知れず人を助けたりして 聖者の一人に列せられた

…とするとサンタクロースはずっと以前に「存在した」という過去の事実となるわけだが私はそうは思っていない

量子力学的に またはゴーダマ・シッダールタの「空」の思想から察するに

「存在しているとも言えるし 存在していないとも言え でなければ そのどちらとも言えない。 背反したこの二つの考えは矛盾していない」ということになる

って・・・言葉が固い じゃあ。幼子が「いる」と信じれば存在し 大人が「いない」と判断したらいないのだ…

サンタクロースという赤い服を着て トナカイを駆って橇に乗りプレゼント(幸福)を振りまく存在は 後代の人間が生み出したもので「伝説上の人物」と辞書には記載されていることだろう

伝説なんだから 貧しく辛い境遇に遇っている子どもの前には現れない 

それは当人達がそのように思い込んでいるから そのようになるという事実が 数十%混ざっている気がしなくもない 宗教も元を辿れば似たようなもんだ(信仰している人からは石が飛んできそうだが)「在る・無い」は 究極的には現代物理学でもわからない

松任谷由実は「恋人はサンタクロース」と歌った 松原正樹の名ギターが聞けるこの曲だが 歌詞のように恋人がサンタクロースだとは思わない それほど狭小なものじゃない

モノであれ 発明であれ 存在であれ 「人が生み出す」ものであってみれば 現代人の中に息づいていることもあるだろう

「サンタクロースは存在し 存在しない」ことに矛盾はなく むしろ この奇妙な認知が真実なのではないかと考えている

近頃の私の思考は万事こんな感じである

kei